壁一面には杉の羽目板を貼った。
予算のこともあって白太多めの材だが、年月と共に飴色に変色して味わい深くなっていく。
上面が元々の天井高だったので、高さを上げた分かなり開放感がでた。
高さを上げた原因の一つが、この軒裏を現しにしたかったこと。
ここは断熱材を入れて化粧をするか悩んだが、味わい重視でそのまま見せることに。
カマドの煙に燻されて真っ黒になった土壁や梁。
ここも羽目板を貼る予定だったが、建築家をしている自然農仲間のアドバイスもあり、意図的に見せることに。
この経年劣化の味わいは人工的に出せず、これが歴史的な価値だと思う。
新旧のコントラストが本当に美しい。
ここは本来大きな吹き抜けで、屋根にある煙返しを通して排気をしていた。
あまりに高い天井も冬の寒さがつらいので、切りのいいところで下地を仕込み、壁と同じ杉板を貼った。
色目のせいか、全体が明るくなったように思う。
照明器具はネットで見つけたものだが、まあ及第点かな。