玄関戸を開けた家の中。
右手がトイレ、奥はキッチン、左手は板と畳の間が続く居住空間となっている。
向こうに見えるのが別棟の風呂、手洗い場になっており、ヒノキの壁と勝手口の間は屋外になる。
おそらく最初は三和土土間だった小部屋とキッチンは、昭和のどこかのタイミングで床上げされており、フローリングを貼って靴を脱いで出入りしていた模様。
やはりオリジナルに戻したいという思いから床を撤去、玄関から勝手口へと続く通り土間とし、暮らしやすさも大幅に向上された。
入ってすぐ右手の部屋にはスイッチが付いている壁に元々ドアがあり、この開口から出入りするようになっていたが、中途半端な段差が気に入らず塞ぐことに。
引き戸式小窓のすりガラスが片方割れており、入れ替えようと思っていたが、よく見ると無い方が見通しもよく、スッキリした印象になるので、逆にもう一方のガラスを取り外してシースルーに。
程よい目隠しにもなって、結果オーライ。
土間のコンクリートは壁の際まで流し込むと、どうしても木が湿気を呼んでしまうので、2~3cm隙間を空けている。
そのスペースへ庭で用いた小石の余りを敷き詰めた。
エッジが締まって、ちょっとした雰囲気作りにもなったかな。