玄関を入るとすぐ左が畳の間。
手前の建具も取り外して水洗い、軽くタッチアップを行い、滑りの悪さも調整して動きも良くなった。
最初の計画では3部屋すべて無垢材のフローリングを貼る予定だったが、やはり1部屋くらいは畳を残そうと思いとどまる。
元々敷いてあったものは所々朽ちて、再生できる代物では無かったので、専門業者に貼り替えを依頼。
真新しいイ草のにおいが何とも言えません。
痛みの激しかった襖はDIYでの貼り替えにチャレンジしたものの、乾燥後に骨組みが浮き出てしまい、あえなく撃沈。
素人の手直しでやりにくかっただろうが、知り合いの建具屋さんが快く後を引き受けてくれた。
費用は掛かってしまったが、仕上がりは想像以上で、災い転じて福??となったかな。
隣の板の間とは、この襖で仕切られている。
奥の建具も取り外せば3部屋繋がりのワンフロアになり、盆や正月に親せきが集まったり、冠婚葬祭の行事などが行われていたのだろう。
昔ながらの建具も取り外して洗浄。
ここから出入りしていた小部屋が増築されていたので、外部との接触も無かったため痛みもほとんど見受けられない。
少々シロアリにやられているが、現状で特に問題が無いと判断。
ほとんど使っていなかったであろう雨戸も、しっかり現役です。
建具を開け放つと、格子からの木漏れ日が差し込み、心地よい風景が。
ヒイラギモクセイとツバキの成長と共に、より味わい深いものになっていくことでしょう。